さて、先日クロスゲートのサービス終了告知が、公式より出ました。
2001年だったかな。サービス開始後2週間後からずっと続けていた私には、結構ショックでした。
まだスクウェアとエニックスが合併する前の、初の国産オンラインRPG。当時はドワンゴが開発でエニックスが運営を手がけており、どちらかというとドラクエ色に傾いたゲームだったと思います。なので当時のファイナルファンタジーシリーズとは違い、よく構想が練られ、ユーザーの視点を重視した、完成度が非常に高いゲームでした。
内容以外の表面上の特徴としては
・月額課金制。
・ハイスペックを求めない2D。
・戦闘がエンカウント制。
・操作の手軽さ。
・コミュニケーション重視。
・大人が「よい」と言える。
があったと思います。最近のゲームは、ほぼ100%上記に該当しません。
最近のゲームは集客目的を表に出しすぎているため、ほとんどが基本無料です。これだと幼稚な人でも誰でもプレイする事が出来、治安が非常に乱れます。やはり月額課金制で、大人の精神をもった人だけがするような、そんなゲームが今後も生まれて欲しいです。WiiやNintendoDSなんかも、最近は大人向けのソフトを多く作っています。任天堂はすでに、大人を取り込む手段を身につけているようです。しかし多くのMMO運営会社は、その手法を知りません。結果的に大人と子供が共存する世界を作り上げてしまっています。誰でもできるからこそ秩序が乱れまくる事を、全く理解していないのです。子供のために親がゲームのお金を出すには、大人がゲームという物を知らなければなりません。本当にそれにお金を出すべきなのかを判断する必要があります。そんな中、大人と子供の精神年齢の違いによって生まれる荒れ狂う内部を見たら、大人はまず子供に課金などさせないでしょう。基本無料といっても、子供は有料アイテムに目がいきます。こんなのは、スーパーでお菓子をねだる子供とそれを制する大人の光景と全く同じです。そこで大人がお金を出さなければ、運営会社の利益などありません。なので出てすぐ消えるゲームが多いのです。基本無料である限り、継続しての集客は不可能でしょう。目先だけならじゅうぶんですが。
最近のゲームは、3Dかつリアルタイム戦闘ばかりです。3Dはパソコンのスペックを高望みしますし、酔う人はずっと慣れずに酔い続けます。また、可愛らしさを追求するのであれば、ポリゴンではまず不可能です。ポリゴンはリアルな美しさを追求する物であり、可愛らしさは2Dに永遠に勝てません。またリアルタイム戦闘では、手を休める暇がありません。クリックの連打などが必要になり、ゲームのくせに疲れます。機器にも悪いです。リアルタイムだと、コミュニケーションツールであるチャットもままなりません。ゲームが複雑化してくると、操作がたくさん必要になります。なのでおのずと操作自体も複雑化してきます。そんな複雑な操作をリアルタイム戦闘で行うなど、かなり厳しい物があります。瞬発力が絶好調な子供にはよいでしょうが、それを課金につなげるとなると、上記通り長期的にはまず無理です。
総じて現代のMMOの欠点を全てクリアしているクロスゲート。6年も前に、今よりも遙かに遙かに勝るゲームシステムを作り上げたエニックスとドワンゴは、非常に素晴らしいと思います。ただ、スクウェアとエニックスが合併し、PUK2の時期からは開発会社がポンスビック(旧スクウェアの聖剣伝説・クロノトリガー担当が独立した会社)となり、スクウェア色の強いゲームになってきました。スクウェア色が強いというのは、バグが多い、ユーザーの視点に立たず開発者の満足で終わる、などです。ここからクロスゲートの、運営側の事情が崩れ始めます。新しいクエストも追加が滞り、PUK1までは頻繁に出てきたGMも姿を見せなくなりました。まさにユーザーが勝手にやっていろ状態です。裏事情の噂を聞く限り、その頃からすでに次期クロスゲート、現在のコンチェルトゲートが思案されていたようですが。
クロスゲートのシステムが他の運営会社に譲渡され、PUK1時代の考えが復活すればまだまだ行けるのは確実なのですが、そのように踏み切らないのが非常に残念です。そのような考えを持つ事ができない現在のスクウェア・エニックスに落胆します。コンチェルトゲートもそうですが、とりあえずポンスビックが開発している限り、ユーザー視点には絶対に立たずに必ず自己満足の世界で終わるので、よいゲームは100%できません。その程度の事は、世の誰もが断言できるでしょう。
クロスゲート、また甦ってくれないかなと思います。これは過去に例を見ないほど素晴らしいゲームだったと思います。何といっても、多くの大人が、生活の一部と言えるほどのものだったのですから。最近のゲームで「生活の一部」だと大人に言わせるゲームは、まず無いでしょう。また大人の方々に、これなら子供に継いでもよいと思わせるゲームでもあるのでは、とも思います。実際に「親がやっていたから」と始めた子供もいます。つまり親がゲーム内の秩序を認め、そして子にやらせても安全と確信したことになります。子供だけの判断ではなく、親が認めている事が大事です。そんなゲーム、他にはないでしょう。
このゲームが無くなる、それは非常に惜しい事です。表面上には出ないかも知れませんが、案外ゲーム界に震撼を呼ぶのではないでしょうか。